2020/01/10背景変更 裕次郎灯台

第10回美術鑑賞会を開催しました

 美術鑑賞クラブは平成24年11月10日に第1回鑑賞会を箱根美術館とポーラ美術館で開催して発足後、この2月27日(土)横浜美術館での開催で第10回鑑賞会となりました。この美術館は平成25年7月に「プーシキン美術館フランス絵画300年」を鑑賞していますので訪問は2回目となりました。

JR逗子駅に細野、西山、仲内、林、山村、柳生、斉藤、足立の8名が10時集合、桜木町駅下車、ランドマークの建物から外へでると横浜美術館の正面広場は大きな噴水池が取り壊されて芝生と水場に変える工事中でした。

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 今回は現代日本を代表するアーティスト村上隆(1962年生れ)の現代美術を中心とするコレクションを初めて大規模に(400点展示)紹介するものでした。企画された細野さんの話では若者たちには今人気のアーティストで、お嬢さんにこの鑑賞会の話をしたところ70代の我々が観に行くということで驚かれたということでした。版画家でもある林さん以外は初めて聞く名のアーティストでした。

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 美術館に入ると大きなガラスケースに入った飛行機の残骸が目に入り、「特殊作戦艇メルカバ」とのことでした。多くの奇抜な彫刻・塑像・絵画等のコレクションを見て回りましたが、やはり曽我蕭白の「定家・寂蓮・西行図屏風」や北大路魯山人の陶器をみるとほっとする面もありました。

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 村上隆さんは海外にもコレクションを保管されているようで、展示に当たっては自前のスタッフで作業されているとのことでした。なお村上さんは掲示物の説明書きの中で「この展覧会は横浜美術館の館長の逢坂恵理子さんが居るから成立しました」と述べていました。 

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 横浜美術館コレクション展「神話とヌード」も鑑賞しました。説明書きに西洋では神話と宗教的物語に限ってヌードを描くことが許されていたということで、日本とは大きな違いを初めて知りました。モローや太田聴雨、小倉遊亀さんの絵等を鑑賞しました。

 美術館を出て建物の向側にあるマークイズの中にある店で軽く喉を潤して小休憩したあと、みなとみらい線横浜駅へ。ダイヤモンド地下街を抜け天理ビル出口から地上に出て本日の目的の一つでもある「九つ井横浜店」に行きました。

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 栄区田谷に本店がある「九つ井」は地名を店名にしたそうです。戦国大名北条氏鎌倉山に連なる戸塚一帯の山並みを戦略要地として玉縄城を築きましたが、麓の田谷のあたりはたくさんの泉がわき出ていたため飲料水として水番人を置きこのあたりを「九つ井」と呼んでいたとのことです。 

 ビル地下の横浜店で古式手打ちそばと天ぷらを食べながら、1回から10回までの鑑賞会を振り返りましたが、どうも記憶が蘇ってくるのは鑑賞会での食事をした場所でした。なお「九つ井」で使用される器は「九つ井陶芸工房」、ガラスは「九つ井ガラス工房」ですべて制作されていて「九つ井山の上ギャラリー」もあって個性溢れる作家の作品を紹介しているそうです。すべて本店の近くにあります。

 また前述の逢坂さんは「館長としてキュレーター(学芸員)として現代美術展を通じて表現したいこと」としてインタヴューに答えているインターネット記事もありましたので現代美術に関心のある明大OBの方は是非読んでいただきたいと思います。

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 村上隆の超巨大絵画「五百羅漢図展」が六本木の森美術館で開催されている案内もありました。この作品は日本中の美術大学から200人超といわれる大勢のスタッフを集めて完成させたとのことです。